院長 伊谷 善仁(ITANI YOSHIHITO)
略歴
- 2006年3月近畿大学医学部 卒業
- 2008年4月近畿大学医学部 形成外科
- 2016年7月札幌医科大学 形成外科
- 2017年4月近畿大学医学部 形成外科
- 2018年1月近畿大学医学部 皮膚科兼務
- 2020年4月近畿大学病院 スキンサージェリーセンター 副センター長
- 2024年3月伊谷形成外科・皮フ科クリニック 開院
堺市西区の伊谷形成外科・皮フ科クリニックでは、脂肪腫の診断から手術までを一貫して行っています。
脂肪腫(しぼうしゅ)とは、皮膚の下にある脂肪組織が増殖してできる良性の腫瘍です。触ると柔らかく、押すと皮膚の下で動くのが特徴です。痛みを伴うことはほとんどなく、体のどこにでもできますが、背中、肩、腕、太ももなどに多く見られます。
脂肪腫は自然に消えることがなく、放置すると少しずつ大きくなる傾向があります。多くは良性ですが、稀に悪性の「脂肪肉腫(しぼうにくしゅ)」との鑑別が必要になるケースもあるため、皮膚の下にしこりを感じたら早めの受診をおすすめします。
脂肪腫には以下のような特徴があります。
脂肪腫の多くは単発ですが、体の複数の部位に同時にできることもあります。背中や肩、腕、太ももなどに多く見られますが、体のどこにでもできる可能性があります。大きくなると周囲の組織を圧迫して違和感や鈍い痛みを感じることもあるため、気になった段階で早めにご相談いただくのが良いでしょう。
脂肪腫のほとんどは良性ですが、稀に「脂肪肉腫」という悪性腫瘍が脂肪腫と似た形で現れることがあります。以下のような特徴がある場合には、脂肪肉腫の可能性を考慮して慎重に診断を行う必要があります。
当院の院長は大学病院にて脂肪肉腫を含む皮膚腫瘍の診療を行った経験があり、良性・悪性の見極めに注意を払っています。触診に加えてエコーで腫瘍の内部構造や深さを確認して、総合的に判断します。悪性が疑われる場合には、速やかに大学病院などの専門機関へご紹介いたします。
手術に先立って、エコーで脂肪腫の大きさ、深さ、周囲の組織との関係を詳しく確認します。術前に腫瘍の状態を正確に把握することで、より安全で確実な手術につなげています。
脂肪腫は薄い被膜(ひまく)に包まれた状態で皮下に存在しています。当院ではこの被膜を破らないように注意しながら、脂肪腫を丸ごと摘出する方法で手術を行っています。被膜ごと取り除くことで、再発のリスクを抑えることが期待できます。
形成外科の技術を活かして、切開線の位置や縫合方法にも配慮しています。傷跡が目立ちにくくなるよう、皮膚のしわの方向に沿った切開や、丁寧な層ごとの縫合を心がけています。
step 01
視診と触診に加えて、必要に応じてエコー検査で腫瘍の状態を評価します。診察の結果をもとに、手術の方針をご説明します。
step 02
手術前に血液検査を行います。検査で問題がなければ手術日を決定します。
step 03
局所麻酔で行い、脂肪腫の大きさや部位にもよりますが、多くの場合30分~1時間程度で完了します。日帰りで受けていただけます。
step 04
術後約1週間で抜糸を行います。摘出した組織は必要に応じて病理検査に提出して、良性であることを確認します。
被膜ごと完全に摘出した場合、再発の可能性は低くなりますが、ゼロではありません。
術後に出血や血液の溜まり(血腫)が生じることがあります。
手術後の傷口に細菌が入り込んで炎症を起こすことがあります。処方された薬剤を指示通りに使用していただくことと、創部を清潔に保つことが予防に大切です。
手術による傷跡は残りますが、時間の経過とともに徐々に目立たなくなっていきます。
皮膚の下のしこりは、「良性だろう」と自己判断して放置してしまいがちです。しかし、大きくなってからでは手術の負担も大きくなりますし、悪性の可能性を否定するためにも早めの受診が大切です。しこりに気づいたら、まずはお気軽にご相談ください。