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院長インタビュー
医師としての原点に

医師を目指されたきっかけは?

家族にひどいアトピーで悩む者がいて、幼い頃からその姿を間近で見てきました。「皮膚のことで苦しむ人の力になりたい」という思いが、医師を志した原点です。父が歯科医院を開業していたこともあり、地域の方々に頼られる「町医者」への憧れも、自然と心の中に芽生えていました。
大学では皮膚科に進むつもりでしたが、授業で形成外科や皮膚再生について学ぶうちに、強く興味を持つようになりました。祖母が形成外科で手術を受けた時期とも重なり、最終的に形成外科の道を選びました。ただ、皮膚科への思いは消えず、のちに皮膚科も兼務することになります。両方の分野に携われたことは、本当に恵まれていたと感じています。

形成外科のどんなところに惹かれましたか?

形成外科は、見た目や機能の改善を通じて、患者様の暮らしをより良い方向に変えていく分野です。命に直結する治療ではないかもしれませんが、長年の悩みから解放された患者様が明るい表情を見せてくださる瞬間は、何ものにも代えがたいものがあります。
もう一つ魅力に感じたのは、形成外科がまだ発展途上であるという点です。他の外科領域と比べると、術式が完全には確立されていない部分も残っています。その未完成な領域を自分たちの手で切り拓いていける面白さに惹かれました。この感覚は今も変わらず、日々の診療の原動力になっています。
大学病院で培った一貫した視点

キャリアの中で特に大きかった経験は?

近畿大学病院のスキンサージェリーセンターで副センター長を務めた経験は非常に大きいです。ここは皮膚科の診断力と形成外科の手術の技術を一つに集約して、皮膚がんなどの症例を診断から治療まで一貫して行う部門でした。
「ほくろだと思って来られたら、実は皮膚がんだった」というケースは決して珍しくありません。特に顔にできることが多く、ただ切除するだけではなく、きれいに仕上げることも求められます。そうした症例を数多く経験する中で、病変を正確に見極める目と、見た目にも配慮した手術技術の両方を培うことができました。現在も非常勤として大学での診療を続けており、そこで得た知見を日々の診療に活かしています。

堺市西区で開業された経緯は?

大学病院では手術の執刀が中心でしたが、経験を重ねるうちに、もっと患者様に近い距離で医療を届けたいという思いが強くなりました。開業してからは外来での対話が中心になり、ご家族で来られる方やご高齢の方など、幅広い患者様と接する中で「これが自分のやりたかった医療だ」と実感しています。
この場所を選んだ理由の一つは、道を挟んだ向かい側に堺市立総合医療センターがあることです。当院で対応できることはしっかりと診て、専門的な検査や治療が必要な場合には速やかにおつなぎできる。その連携の取りやすさは、患者様にとっても大きな安心材料になると考えています。
体表面のかかりつけ医として

形成外科と皮膚科の両方を診る強みとは?

皮膚科は「何であるかを見極める」診断の分野であり、形成外科は「どう治すか」を考える治療の分野です。この二つをシームレスにつなげる診療が当院の特徴です。例えば、できものを診察して良性と判断できれば、その場で切除まで対応できることもあります。診断と治療を一人の医師が一貫して担えることは、患者様にとっても安心につながると考えています。
当院では生まれたばかりの赤ちゃんからご高齢の方まで、幅広い年代の方を診ています。お子様のあざや湿疹から、できものの手術、美容のお悩みまで、ご家族皆様で通っていただけるクリニックを目指しています。

日帰り手術で大切にしていることは?

「安全性」と「有効性」のバランスです。手術はあくまで治療の選択肢ですので、何でも手術を勧めるわけではありません。それぞれの方法のメリットとデメリットをしっかりご説明した上で、患者様ご自身に選んでいただくようにしています。
「まだ手術するか決めていないけれど、まず話を聞いてみたい」という方もたくさんおられます。特に腋臭症(わきが)や陥没乳頭のように相談しづらいお悩みは、お一人で抱え込まずに気兼ねなくお越しいただければと思います。デリケートな部位の診察では必ず女性スタッフが同席しますし、院内もプライバシーに配慮した設計にしていますので、ご安心ください。
皆様のお悩みの入口でありたい

普段の診療で意識されていることは?

まずはしっかりお話を伺うことです。形成外科の治療では、お一人おひとり求めるゴールが異なります。仕上がりにこだわる方もおられれば、「ある程度改善できれば十分」という方もおられます。ご希望をじっくりお聞きした上で、その方に合った治療をご提案するようにしています。
印象に残っているのは、他院で1年以上治療を続けても改善しなかった巻き爪の患者様が、当院での処置にて、1ヶ月ほどで良くなられたケースです。命に関わらない症状はつい後回しにされがちですが、QOL(生活の質)には大きく影響します。そうした悩みを解消するお手伝いができた時に、このクリニックの存在意義を感じます。

今後の展望は?

保険診療の基盤がしっかりと整ってきましたので、今後は美容皮膚科の領域もさらに充実させていきたいと考えています。特にニキビ治療やたるみの改善は、お悩みの方が多い分野です。保険診療で症状を改善した上で、さらに一歩進んだケアがご提案できる体制を整えていきたいと思っています。
おかげさまで開業から2年以上が経ちましたが、最近では患者様同士のご紹介で来院される方が増えてきました。「知り合いに勧められて来た」「家族も一緒に診てほしい」というお声をいただくたびに、日々の診療が信頼につながっていることを実感して、大きな励みになっています。

サイトをご覧の方へメッセージをお願いします

「あたまのてっぺんから爪先まで、あんしん安全な医療を」。これが当院の理念であり、私自身の変わらない思いです。体の表面に関するお悩みであれば、どんなに些細なことでも構いません。まずは気兼ねなくご相談ください。
当院はスタッフも含めてアットホームな雰囲気のクリニックです。お子様連れのご家族も安心してお越しいただけます。保険診療から美容のご相談まで、皆様が何かお困りの時に「まず、あそこに行ってみよう」と思い浮かべていただける、そんなかかりつけでありたいと考えています。
