院長 伊谷 善仁(ITANI YOSHIHITO)
略歴
- 2006年3月近畿大学医学部 卒業
- 2008年4月近畿大学医学部 形成外科
- 2016年7月札幌医科大学 形成外科
- 2017年4月近畿大学医学部 形成外科
- 2018年1月近畿大学医学部 皮膚科兼務
- 2020年4月近畿大学病院 スキンサージェリーセンター 副センター長
- 2024年3月伊谷形成外科・皮フ科クリニック 開院
堺市西区の伊谷形成外科・皮フ科クリニックでは、アトピー性皮膚炎の治療に力を入れています。
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す皮膚疾患です。乳幼児期に発症することが多いですが、大人になってから症状が出る方や、一度良くなった症状が再燃する方もおられます。
当院では皮膚科とアレルギー科の診療を同じ医師が担当しているため、皮膚の症状とアレルギーの体質の両面から総合的に治療に取り組むことができます。ステロイド外用薬やスキンケアを中心とした基本治療のほか、デュピクセントやミチーガなどの生物学的製剤にも対応しており、これまでの治療で改善が難しかった方への選択肢もご用意しています。
アトピー性皮膚炎は、一つの原因で起こるものではなく、複数の要因が重なって発症すると考えられています。
健康な皮膚は外部からの刺激やアレルゲンの侵入を防ぐバリア機能を持っています。アトピー性皮膚炎の方はこのバリア機能が生まれつき弱いことが多く、乾燥や刺激によって皮膚の炎症が起こりやすい状態にあります。
アトピー性皮膚炎の方は、アレルギーを起こしやすい体質(アトピー素因)を持っていることが多く、ご家族に花粉症や喘息、アトピー性皮膚炎の方がおられるケースも少なくありません。
ダニやハウスダスト、花粉、汗、乾燥した空気、ストレス、睡眠不足など、様々な要因が症状を悪化させることがあります。影響する要因は患者様によって異なるため、個々の状況に合わせた対策が重要です。
アトピー性皮膚炎の湿疹には、いくつかの特徴的なパターンがあります。
症状が長引くと皮膚が厚く硬くなったり(苔癬化:たいせんか)、色素沈着が残ったりすることもあります。早期に治療を始めて、炎症をコントロールすることが大切です。
アトピー性皮膚炎の治療は、症状の程度やこれまでの治療経過に合わせて段階的に行います。
皮膚のバリア機能を補うために、保湿剤を毎日しっかりと塗ることが治療の土台です。肌の状態に合わせた保湿剤の選び方や塗り方もアドバイスしています。
炎症を抑えるためにステロイド外用薬やタクロリムス外用薬(プロトピック)を使用します。症状の強さや部位に応じて適切な種類と強さを選び、炎症が治まった後の維持療法(プロアクティブ療法)もご提案しています。
かゆみが強い場合には抗ヒスタミン薬の内服を併用します。かゆみを抑えることでかき壊しを減らして、症状の悪化を防ぎます。
従来の治療で十分な改善が得られない中等症~重症の方には、生物学的製剤による治療もご提案できます。
| デュピクセント (デュピルマブ) |
炎症に関わるIL-4、IL-13の働きを抑えて、皮膚の炎症とかゆみの両方に作用します |
|---|---|
| ミチーガ (ネモリズマブ) |
かゆみに関わるIL-31を抑えて、特にかゆみの改善に効果が期待できます |
いずれも注射による治療で、定期的な投与が必要です。対象となる条件がありますので、詳しくは診察時にご確認ください。
当院では乳児期からのアトピー性皮膚炎にも対応しています。お子様の肌は大人よりもバリア機能が未熟なため、丁寧なスキンケアと適切な外用薬の使い分けが大切です。親御様への日々のケアのアドバイスも行っています。
アトピー性皮膚炎は長く付き合うことが多い疾患ですが、適切な治療とケアで症状をコントロールして快適に過ごすことを目指せます。これまでの治療で改善を実感できなかった方も、生物学的製剤を含めた新たな選択肢をご案内できる場合がありますので、お気軽にお越しください。