保存的療法(切らない方法)
まずは、保守的な治療法が行われます。母乳育児中の場合には、乳首を保護するために乳輪の周りに乳頭保護具を使用することがあります。また、乳房マッサージや、乳首を刺激する運動などを行うことで、陥没乳頭が改善することがあります。
乳頭の刺激が子宮の収縮を誘発し、早産、流産を起こす可能性があるため、妊娠9~10ヵ月では使用できません
陥没乳頭
陥没乳頭(陥没乳首)とは、乳頭が乳輪の表面から突出しないで、陥凹している状態です。
陥没乳頭はその見た目によりコンプレックスを抱いている女性は多いです。また陥没乳首の問題は外見だけではなく、赤ちゃんへの授乳が困難であったり、乳腺炎のリスクが高まったりするなどの問題点もあります。
乳頭は陥没していると、その部分に汚れが溜まりやすく、乳腺炎などの病気を引き起こしたり、赤ちゃんに母乳を飲ませづらい「授乳障害」へとつながる可能性があります。「授乳障害」は陥没した乳頭が妊娠しても突出してこず、母親は乳房が腫れ痛みを伴い、乳児は乳頭をくわえられず成長不良につながることやストレスの種となるため双方にとってよくありません。保存的な治療法としては、持続的吸引を用いた方法がありますが、これに抵抗する陥没乳頭は手術により健常な状態を取り戻しておく必要があります。陥没乳頭は、乳頭部にある約15~20本集まった乳管束が、その周囲の瘢痕(はんこん)などにより未発達となり、乳頭が引き込まれてしまうことにより発生するので、乳管をそれらの瘢痕様組織から解除することで、症状の改善につながります。
まずは、保守的な治療法が行われます。母乳育児中の場合には、乳首を保護するために乳輪の周りに乳頭保護具を使用することがあります。また、乳房マッサージや、乳首を刺激する運動などを行うことで、陥没乳頭が改善することがあります。
乳頭の刺激が子宮の収縮を誘発し、早産、流産を起こす可能性があるため、妊娠9~10ヵ月では使用できません
この方法は、陥没乳頭を改善し、乳頭の形を自然な状態に戻すことができます。手術は局所麻酔下で行われ、通常は30分から1時間程度で終了します。
治療の手順としては、まず乳頭周囲に局所麻酔を行い、その後、乳頭周囲の皮膚を切開して乳頭を露出させます。その後、乳頭の下にある線維組織を縫合することで、乳頭を引き出すことができます。手術後は、しばらくの間、絆創膏や包帯で保護する必要があります。また、手術後に痛みや腫れ、出血が生じることがありますが、通常は軽度で、数日から数週間で治まります。
この方法は、乳頭が損傷している場合や、陥没乳頭の原因が乳頭周囲の組織の欠損にある場合に行われます。治療の手順としては、まず乳頭周囲の組織を切り取り、その後、別の部位から皮膚や組織を取り出して、乳頭を再建します。手術後は、しばらくの間、絆創膏や包帯で保護する必要があります。
手術後には、軽度の痛みや腫れ、出血が生じることがありますが、通常は数日から数週間で治まります。合併症予防のために、術後のケアが非常に重要になります。
項目 | 料金 |
---|---|
陥没乳頭治療片側 | 約23,000円(保険適用) |
陥没乳頭治療両側 | 約46,000円(保険適用) |
自由診療による陥没乳頭治療 | 約200,000円~300,000円 (術式による) |
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