蕁麻疹・発疹|伊谷形成外科・皮フ科クリニック|堺市西区の形成外科、皮膚科、美容皮膚科

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蕁麻疹・発疹

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蕁麻疹とは

蕁麻疹・発疹

蕁麻疹とは、かゆみを伴い、比較的境界線が分かりやすい「むくみ」と赤みのある「発疹(ほっしん)」が出現する状態をさし、多くの場合において、数時間以内に個々の発疹はいったん消失します。
発疹は虫刺されの様な円形のものが多いですが、数ミリ程度の小さなものから、手のひら以上の大きなものまであり、発疹自体がくっついてまるで地図のようになることも多くみられます。
また、いったん消失しても場所や時間を変えて繰り返し出現することがよくありますが、70%の人が1週間以内に治り、90%の人が1ヵ月以内に治ります。一方で、6週間以上も続くものは「慢性蕁麻疹」といいます。

蕁麻疹の症状

激しいかゆみをともなう皮膚の平らな地図状の膨らみ

蕁麻疹の原因物質を食べたり、吸ったり、触れたりした後に、表面が平らで赤い膨らみが突然あらわれます。大きさは直径数ミリのものから、広範囲に地図状に広がるものまであります。この膨らみは数時間で綺麗に消えてかゆみがなくなることもありますが、出たり消えたりして数日間続くことがあります。

胸や呼吸が苦しくなるようなショック症状

皮膚に蕁麻疹があらわれるのにともなって胸やのどが苦しくなり、ゼーゼーと音を立てたり咳が出たりすることがあります。症状が激しくなると呼吸困難に陥ったり、さらにはショック症状(アナフィラキシーショック)を起こす可能性もありますので、緊急の対応が必要です。

アトピー性皮膚炎と蕁麻疹の違い

アトピー性皮膚炎は強いかゆみをともなう湿疹が、顔や首、ひじや膝の内側などにでき、同じ部位に繰り返し起こります。そのため皮膚に色素沈着を起こし、表面が黒ずんできます。乳幼児期では赤いジクジクした湿疹、幼児・学童期では、皮膚全体がカサカサになります。蕁麻疹では皮膚が赤く盛り上がる、かゆみをともなう膨疹があらわれます。蕁麻疹が消えた後は、通常、完全に正常化するので、色素沈着などは残しません。

蕁麻疹の原因

蕁麻疹の原因には様々なものがありますが、約3分の2のケースでは原因が不明とされています。他の原因としては食物、薬剤、汗、物理的刺激などがあります。
なお、小麦製品・エビなどの特定の食品を食べた後、すぐに運動をすると、蕁麻疹、血圧低下、呼吸困難などのアナフィラキシー症状を起こす人がいます(食物依存性運動誘発アナフィラキシー)。

食物

  • 魚介類
    サバ、サンマ、マグロ、エビ、カニなど
  • 肉類
    豚肉、牛乳、鶏肉など
  • 卵、乳製品
    鶏卵、牛乳、チーズなど
  • 穀類・野菜
    大豆、小麦、ソバなど
  • 食品添加物
    人工色素、防腐剤・パラベンなど

薬剤

  • 抗生物質
  • 解熱鎮痛薬
  • 咳止めなど

植物・昆虫

  • イラクサ
  • ゴム
  • 蜂など(触れたり刺されたりして起きる)

感染症

  • 寄生虫
  • 真菌(カビ)
  • 細菌
  • ウイルス

物理的刺激

  • 機械的擦過
  • 圧迫
  • 寒冷
  • 日光
  • 温熱
  • 振動

運動・発汗

  • 内臓・全身性疾患
    血液疾患、膠原病・血清病など
  • 疲労・ストレス
    身体的なもの、精神的なもの

6週以上毎日出没するタイプは、ほとんどは原因不明です。

蕁麻疹の診断

蕁麻疹の検査方法は主に3つあります。

血液検査

特異的IgE抗体という原因物質に対する免疫反応の値を調べる。

プリックテスト

抗原(原因物質)溶液を針で傷つけた皮膚にたらして15~30分後に蕁麻疹の有無を判定する。

経口負荷試験

原因となるものを摂取して、実際に症状が出るか調べる。

血液検査の結果はあくまで参考程度として捉えてください。特定の食物の値が高かったとしても、それが原因であると断定することはできません。ただし、結果が有用な場合もあり、検査自体は安全なので気になる方はご相談ください。

蕁麻疹の治療

蕁麻疹を起こす原因がわかっている場合は、その原因を取り除き、避けます。例えば物理性の刺激であれば締めつける衣類を避けるなど服装を工夫したり、アレルギーがあれば原因となる特定の食品や薬を避けるといった対応を行います。
原因が特定できない、特定できても避けきれない場合は、「抗ヒスタミン薬」の服用が治療の基本になります。
皮膚の深いところである真皮には、ヒスタミンなどの物質が含まれる顆粒が詰まった肥満細胞と呼ばれる細胞が存在します。肥満細胞に外から何らかの刺激が加わると、中からヒスタミンが出ていきます。そのヒスタミンが血管に働きかけると、血管が膨れ、血しょうと呼ばれる血液の成分が血管の外に出ていきます。これにより、皮膚が膨らみ、赤みが生じます。これが蕁麻疹の正体です。
ヒスタミンという物質は神経にも働きます。知覚神経が刺激されるとかゆみの感覚がでてきます。

抗ヒスタミン薬について

抗ヒスタミン薬は、血管や知覚神経がヒスタミンの刺激を受けないようにブロックし、反応が起きるのを防ぎます。多くの人が薬をのみ始めて数日から1週間程度で効果を感じるので、まずは治療によって症状が現れないことを目指します。蕁麻疹が頻繁に起こる場合は、症状が起こらなくなってもしばらく薬の服用を続け、蕁麻疹が起こらない状態が2ヵ月間続くことを目指します。最終目標は治療しなくても症状が現れないことです。長くかかる場合もありますが、やがて蕁麻疹が起こらない状態に到達できます。あきらめずに治療を続けてください。
なお、抗ヒスタミン薬が効かない場合、増量したり、または胃潰瘍の薬等を併用することで症状が治まることが多いです。

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